今回の記事では、2019年度全国通訳案内士二次試験の受験経験を基に、取り組んでおくべきだったと考えることを書きます。
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全国通訳案内士二次試験受験記!(第1回)二次試験の概要!【記事4.6】
まずはプレゼン問題における反省点ですが、それは「アウトプットの訓練」を積んでおくべきだったということです!
2018年度におけるプレゼンテーション、知識不足からほとんど何も話せなかった私は、知識習得のために猛勉強しました。
教科書や過去問集は英語のものしかありませんでしたが、2013年~2018年までの過去5年分を購入!
そこに書かれているプレゼンテーションの日本語の模範解答を基に、自分なりの解答集を作成しました。
過去問における頻出テーマを中心に、テーマごとに解答パターンを作ったのです!
例えば、「琵琶湖」が出題されたら、湖で獲れる鮮魚を使ったグルメを紹介するといったようなかたちで、プレゼンの構成を考えました。
その次は、作成した解答集を中国語訳する作業に取り掛かりました。
かなりの量の解答集が出来上がりました。
しかし、解答集を作ることに没頭しすぎて、アウトプットの練習を全くしていませんでした。
結果、2018年度のときと同じく、プレゼンでは、ほとんど何も話すことができずに終わってしまいました。
相当な量のインプットをしたにも関わらず、前年(2018年)と同程度のパフォーマンスしか発揮できず、不合格となったのです。
【写真4.9】中国の古風建築物。中国には、赤色を基調とした建物が多い(出典:写真ac)。
尚、2019年度のプレゼンテーション問題で提示されたテーマは、次の3つです。
「メイドカフェ」、「鯛焼き」、「百舌鳥・古市古墳群」
私は、「鯛焼き」のプレゼンが最も容易だろうと考え、これを選びました。
しかし、「鯛焼きは、魚の一種である”鯛”の形をした和菓子で、祭りの際に露店などで食べることができること」を話した後は、次の言葉が出てきませんでした。
確かに、「鯛焼き」がテーマとして出題された場合の解答は作っていませんでした。
しかし、作っていたとしても、プレゼンすることはできなかったでしょう。
なぜなら、作っていた解答の内容さえ、そもそも覚えていなかったからです。
ちなみに、プレゼン後の質疑で投げかけられた質問は、「鯛焼きの餡子には、どのような種類があるのか?」というものです。
これに対しては、小豆餡の他、カスタードクリームやチョコレートクリームを使用したものがあると答えました。
新科目である「実務質疑」が追加される前、2017年度以前の試験では、プレゼン後に2つ以上の質問をされることが多かったようです。
しかし、「実務質疑」が加わってからは、時間の関係からか、私は2年連続で一つの質問しかされていません。
以上、プレゼンテーション問題における反省点と試験内容でした。
次回は、通訳・実務質疑について書きます。